ご近所付き合いも、捨てたもんじゃない。
おばあちゃんが亡くなって、生前の故人からの話で、家族葬にしてほしいということから、家族葬にはなりましたが、実際に行うと、一般的な葬儀とそれほど変わるものではありませんでした。
おばあちゃんは生まれた時から田舎の一農村にずっといたので、訃報を聞いて、近所の人や生前仲の良かった方など、多くの方が駆けつけてくれた。
元気な時はお世話になった、色んな話をさせてもらった、色んな思い出があるわ、など、おばあちゃんを偲んでくれる人がたくさん来られて、僕はすごく嬉しかったし、おばあちゃんが誇らしかった。
家族や親戚、ご近所付き合いが希薄になり、そういったしがらみがなくなることで、個人は自由を得たように思いますが、
一方で孤独死など、誰にも関心を持たれず、この世を去る人が増えていることにも直視しないといけないと思います。
人に頼ること、お世話をすること、されることがなくなってくると、それが結果としてビジネスが成り立っていくわけだけれど、どうも違和感を覚えます。
経済成長重視の社会になってしまっていますが、一方で、元々日本人が大切にしていた価値観、お金や利益を得るために、誰かを助けたり、支えたりするのではなく、人の気持ちや想いを大事にする、お互い様の精神でいられる関係性を持てることがいいと思うし、次の世代へ繋いでいくべき大切な価値観だと僕は思います。
親戚付き合いやご近所の付き合いなど、煩わしく思うときもありますが、いざというとき、お互いに助け合える関係を築けていれば、こんなに心強い存在はありません。
そんなおばあちゃんをはじめ、両親が築いてくれている、地域との関係性を有り難く誇りに思うし、次は自分が受け継いでいかなければならないと思う。
生前、おばあちゃんの介護をしてきた母。
そのおばあちゃんが亡くなり、父が「今までわがままな御婆を看てくれてすまんかったなぁ。」と話していた。
でも母は、「とんでもないです。本当に、私にとっていいお義母さんでしたよ。」と応えていた。
なんか、とてもいい光景を目の当たりにし、僕はこんな両親のもとに生まれて、幸せ者だなぁとつくづく感じました。
この家柄というか、価値観を大切にしていきたい。
古き良きものは、時代に合うかたちでアップデートされればいいと思うし、悪い慣習は、時代の変化とともに絶つべきだと思う。
大切なのは、取捨選択すること。
しっかり、次の世代へバトンタッチしていきたい。
